『山河令』にキスシーンはある?ない理由と「断袖」に隠されたBL的演出を解説

『山河令』には明確なキスシーンは描かれていません。中国の放送規制により原作小説『天涯客』のBL描写はドラマ版ですべてカットされていますが、周子舒(チャン・ジャーハン)と温客行(ゴン・ジュン)の間には「断袖」をはじめとする同性愛のメタファーが随所に散りばめられています。この記事では、キスシーンが存在しない背景とドラマに込められたBL的演出、二人の関係性の魅力を詳しく解説します。

作品名 山河令(さんがれい)/ Word of Honor
ジャンル 中国ブロマンス時代劇(武侠ファンタジー)
放送時期 2021年(中国)/ 日本ではBS11・LaLa TV等で放送
話数 全36話
原作 Priest『天涯客』(BL小説)
キャスト チャン・ジャーハン(周子舒役)、ゴン・ジュン(温客行役)
キスシーン なし(検閲によりカット)

『山河令』のキスシーンは何話?→結論:存在しない

『山河令』全36話を通して、周子舒と温客行のキスシーンは一切登場しません。これはストーリー上の演出ではなく、中国の放送規制が理由です。

中国では同性同士の恋愛を扱ったドラマ作品が規制対象となっており、同性間の親密なシーンがあると検閲に引っかかる可能性があります。そのため、原作小説『天涯客』にあったキスシーンやラブシーンは、ドラマ化にあたってすべて削除されています。

ただし、キスシーンがなくても二人の深い絆は十分に伝わる作りになっています。むしろ検閲の制約があったからこそ、制作陣が知恵を絞って生み出したメタファー表現が、かえって視聴者の心を強く揺さぶる結果になりました。

なぜ『山河令』でキスシーンが検索されるのか

キスシーンが存在しないにもかかわらず、「山河令 キスシーン」と検索する人が多い背景には、いくつかの理由があります。

原作小説『天涯客』にはキスシーンがある

ドラマの原作であるPriest著『天涯客』はBL小説であり、温客行と周子舒のキスシーンやラブシーンが複数描かれています。原作を先に読んだファンが「ドラマではどう描かれているのか」と気になって検索するケースが多いと考えられます。

原作とドラマでは恋愛描写の度合いが大きく異なります。小説では二人の関係は明確に恋愛として描かれていますが、ドラマ版では「知己」(自分の心を深く理解してくれるかけがえのない存在)という表現に置き換えられています。

ドラマ内のBL的メタファーが濃密すぎる

『山河令』は中国の検閲がまだ比較的緩かった時期に制作されたため、ブロマンス作品としてはかなり攻めた演出が盛り込まれています。直接的なキスシーンはないものの、二人の距離感や視線の演技があまりにも親密で、「これはもうキスしているのと同じでは」と感じるファンが続出しました。

その結果、「本当にキスシーンはないのか」「特別版にはあるのでは」と確認したくなる視聴者が多いのでしょう。

周子舒と温客行の関係性を徹底解説

キスシーンがなくても世界中のファンを虜にした二人の関係性には、具体的にどんな見どころがあるのでしょうか。話数ごとの重要シーンを振り返ります。

第5話:「断袖」のメタファーが込められた袖切りシーン

『山河令』のBL的演出として最も有名なのが、第5話の「断袖」シーンです。周子舒の袖に血がついたのを見た温客行が、自分の扇子を使って袖を切り落とすという場面があります。

この「断袖」は、漢の哀帝が寵愛する董賢の腕を起こさないよう自分の袖を切ったという故事に由来する、中国における同性愛の古典的なメタファーです。制作陣がこの典故を取り入れたことで、ファンの間では「二人の関係は単なる友情ではない」という解釈が広まりました。

このシーンは表面的には「血を嫌がる周子舒への気遣い」として成立しますが、中国の古典に詳しい視聴者には深い意味が伝わるという、二重構造の演出になっています。

「知己」と呼び合う唯一無二の関係

物語の序盤、周子舒は温客行のことをまったく相手にしていません。しかし幾度も生死を共にするうちに、少しずつ心を開いていきます。

やがて二人はお互いを「知己」と認め合うようになります。中国語で「知己」とは、自分の心の奥底まで理解してくれるかけがえのない存在を指す言葉で、ソウルメイトに近い概念です。

一方が危機に陥���ばすぐさま駆けつけ、相手が死ぬなら自分も一緒に死のうとする。その深すぎる繋がりは、恋愛感情という言葉では収まりきらない重みを持っています。

名前を呼び合う場面と二人乗りのシーン

酒を片手に通り沿いで日向ぼっこをしながら、「老温」「阿絮」とお互いの名前を3度呼び合う穏やかなシーンも、ファンの間で語り継がれる名場面の一つです。

また、晋王に拉致された周子舒を温客行が救出した後、一頭の馬に二人乗りをして味��のもとへ帰るシーンも印象的です。武侠ド��マにおける二人乗りは、信頼と親密さの象徴であり、このシーンは多くのファンが「最も尊い場面」として挙げています。

こうした何気ない日常の場面にこそ、制作陣が検閲の枠内で表現できる最大限の「愛」を込めていることが伝わってきます。

ファンの反応と『山河令』の評価

『山河令』は中国最大の作品評価サイト豆瓣(Douban)で8.6点を獲得し、同じブロマンス作品として大ヒットした『陳情令』を上回る高評価を記録しました。

日本のファンの間では「尊すぎて沼から抜けられない」という声が多く、SNSのプロフィールに「登頂済」「滑落」「遭難」と書き込むファン文化まで生まれています。

キスシーンがないことへの不満よりも、「キスシーンがなくてもここまで心を掴まれるのがすごい」という賞賛の声が圧倒���に多いのが特徴です。『陳情令』『鎮魂』と並ぶ中華ブロマンスの代表作として、今なお新規ファンを増やし続けています。

『山河令』を視聴するには?

『山河令』は日本では複数のサービスで視聴できます。BS11では地上波放送が行われたほか、LaLa TV、日テレプラスなどのCS放送局でも放送実績があります。

この作品は各種動画配信サービスで視聴できます。���新の配信状況は各サービスの公��サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 『山河令』の原作小説にはキスシーンがありますか?

はい、原作小説『天涯客』(Priest著)にはキスシーンやラブシーンが複数描かれています。ただし、ドラマ版では中国の放送規制により、これらのシーンはすべてカットされています。

Q. 『山河令』と『陳情令』はどう違いますか?

どちらもBL小説が原作の中華ブロマンス時代劇ですが、『山河令』は武侠の世界を舞台にした大人の男同士の絆を描いており、『陳情令』とは異なる作風です。豆瓣での評価は『山河令』が8.6点で、『陳情令』を上回っています。

Q. キスシーンに近い場面はありますか?

直接的なキスシーンはありませんが、第5話の「断袖」シーンや、互いを「知己」と認め合う場面など、強い親密さを感じるシーンは多数あります。ファンの間では「実質キスシーン」と呼ばれるほど距離の近い演出も見られます。

まとめ

『山河令』にキスシーンは存在しませんが、「断袖」のメタファーや「知己」という関係性の描写を通じて、検閲の制約を超えた深い愛情表現が実現されています。原作小説『天涯客』と合わせて楽しむことで、周子舒と温客行の関係性をより多層的に味わえるでしょう。

全36話を通して積み上げられる二人の絆は、キスシーンの有無を超えた感動をもたらしてくれます。まだ未視聴の方は、第5話の断袖シーンを一つの目安にして、まずは物語に触れてみてください。

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